福岡大学サッカー部OB会会員の皆様へ「サッカー部監督辞任のお知らせ」

福岡大学サッカー部OB会会員の皆様へ
「サッカー部監督辞任のお知らせ」

私、乾眞寛(いぬい まさひろ)は1984年(昭和59年4月)に福岡大学体育学部助手として採用され、同時に福大サッカー部のコーチとして指導者の道を歩み始めました。

着任当時24歳の新米コーチ一年目から、早いもので41年の歳月が経過して、私自身2025年3月で満65歳になります。

私の学部教授定年退職(70歳)まで、あと5年となりました。
この間、多くの卒業生との想い出深い出来事や歴史に残るタイトル戦など、数々の名シーンが頭の中に浮んできます。

2009年の総理大臣杯全国大会初優勝をはじめ、インカレを含む全国大会準優勝5回、大学界で全国大会ファイナリスト計6回は、関東、関西地区以外の地方大学では、トップクラスの戦績を収めてきました。
また、昭和61年に私が事務局長として、九州内に産ぶ声をあげた九州大学リーグ戦は今年で39回目を数え、福大のリーグ優勝21回となり、九州、西日本地区大学サッカー界の盟主と呼ばれる存在となりました。

さらに、福大からJリーグへのプロ選手輩出は、総計101名(2024年現在)となり、大学サッカーからプロ選手を目指す遅咲き選手の登竜門としては、全国的にも注目される大学チームに成長して参りました。

しかしながら、今般の第73回全日本大学サッカー選手権大会では、大会参加手続きの遅延により参加資格を得られず、九州大学リーグ戦を優勝(3連覇)して、九州第一代表の権利を獲得しながら、大会を欠場するという前代未聞の残念な事態となってしまいました。

OB会皆様からのご心配やご批判を受け、現場を統括する者として、責任の重さを痛感しております。原因究明の過程において、現場の運営体制の不備や主務、マネージャーへの指導教育、スタッフ間の意思疎通、最終確認過程において大きな不備や過失があった事実を認めざるを得ないと判断致しました。

細かな事実関係は、今でも学生個人を保護する観点から公表出来ない事をお許しください。また、SNS上での無責任かつ不確実な情報の拡散には、充分にご注意くださいますようお願い申し上げます。

いずれにせよ、全ての責任の所在は監督である私自身に在る訳であり、11月30日付で監督の辞任届を大学学長宛に提出しておりました。去る12月23日の学内学生部委員会にて、辞任が了承されました事をご報告申し上げます。
また、同日乾眞寛をサッカー部副部長とすることが承認されました。
福岡大学サッカー部新体制は、2025年1月7日に改めて発表する予定です。

これにより、私に残された今後5年間は、副部長兼GMとして微力ながら福岡大学サッカー部、男子、女子、附属若葉高校サッカー部の組織運営体制の強化、整備を見守りつつ、全国大会での強い福大サッカー部の復活を目指していくつもりです。今後とも私自身は現場主義で最後まで頑張ります。

最後になりますが、これまで長きに亘りご支援、ご声援をありがとうございました。温かく見守り応援していただいた皆様に心より感謝申し上げます。

令和6年12月30日 福岡大学スポーツ科学部教授 乾 眞寛

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