乾監督コラム、 「福大サッカー部、天皇杯武勇伝!」

監督コラム、
「福大サッカー部、天皇杯武勇伝!」

4月24日、天皇杯予選福岡県サッカー選手権決勝戦がいよいよ目前に迫ってきました。
今回は、皆さまに過去の天皇杯全日本サッカー選手権大会での”福大伝説”についてお話しします。

今年で第102回目を数える伝統ある天皇杯本選に、我が福岡大学サッカー部は、昨季までに過去34回の本選出場回数を誇り、都道府県代表チームの中では、全国的に見ても最多上位の出場記録を残しています。

その中でも、J創設前の1984年(第64回)には、当時の日本リーグ王者、三菱重工サッカー部(現、浦和レッズの前身)と対戦して、延長1-1、PK4-3で劇的勝利したのが、福大伝説の始まりであった。

当時、私自身が福大着任して一年目の新米コーチ(25歳)時代での出来事でした。福大田村監督が海外出張中でもあり、代理監督として天皇杯の指揮を執った初めての大会でした。

Jリーグ創設後では、2000年にJリーグ年間チャンピオン横浜マリノスと対戦して、中村俊輔全盛期の時代に、前半0-0で折り返し大健闘した。最終盤に0-2とされるまで、プロ王者を相手に果敢な戦いを挑み死闘を演じた。この試合はNHKのBS全国中継で、放映された。

後に、日本A代表🇯🇵となるDF坪井慶介(福大→浦和レッズ)が大学2年生だった。坪井の坊主頭ヘアスタイルはこの日から始まった。

次は、2009年総理大臣杯で福大が初の全国制覇を達成した年、エース永井謙佑(現、FC東京)の決勝ゴールで、当時J2水戸に2-1で堂々と競り勝ち、Jリーグを倒すジャイアントキリングが実現した。その後、3回戦でJ王者G大阪と対戦した。

更に、2011年には、当時J1の大宮アルディージャ相手に、熊谷陸上競技場でNHKのBSテレビ全国中継がある中、先制されながらも直後に起死回生の同点弾を決め、死闘の末に延長1-1、PK5-3で劇的なジャイアントキリングという歴史的快挙を成し遂げている。

この大会では、続く3回戦でも、反町監督率いるJ2湘南と対戦して0-0のまま延長戦突入。最後は、力尽きて0-3とされた。
この試合も2試合連続してNHKのBS全国中継があり、福大サッカー部の大健闘ぶりがテレビを通して全国に伝えられた。

また、2018年福岡県天皇杯県予選決勝戦では、当時J3ギラヴァンツ北九州との県内プロvsアマ対決が実現した。

福大が前半に勢いよく先制するも、後半1-1同点。そのまま延長戦でも決着せず、PK戦突入し10人目までもつれたが、最後の最後でGK同士のPK対決を福大2年生GK真木がストップして、PK戦9-8決着。
県内プロチームを倒して本選出場を決めた歴史がある。

さぁ、今年はまた、県代表の座をかけての熱い戦いが繰り広げられます。
県内アマチュア代表チームとして、プロチームへの挑戦権を頂いたので、現在進行形の若い大学チームですが、精一杯の気持ちで闘いたいと思います。

Jリーグに81人のプロ輩出(今季32人の現役J選手)の実績もあり、福大チームにも未来のJリーガー候補が沢山プレーします。
ぜひ、スタジアムにお越し頂き観戦、応援して頂きますようにお願い申し上げます。
監督 乾 真寛

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